加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

秒速・過去問攻略講座2021は、秒速・過去問攻略講座2019と比べて、どこが違うのか

秒速・過去問攻略講座2021と秒速・過去問攻略講座2019の違いは、どの点にあるのでしょうか。
学部生の時に秒速・過去問攻略講座2019を購入させていただいたのですが、再度、秒速・過去問攻略講座2021も購入するべきか迷っております。
最新年度が追加されている点以外について、お伺いさせて頂きたいです。

秒速・過去問攻略講座2019を受講して頂き、誠にありがとうございます。

以下で、秒速・過去問攻略講座2021と2019の違いについて説明させて頂きます。違いは、4つございます。

1つ目は、秒速・過去問攻略講座2021では、年度ごとの解説に入る前に受講して頂く講義として、全年度・複数年度に共通する知識・書き方・思考方法を集約した「総論講義」(各科目2~5時間)があるということです(「総論講義」対応するテキストもございます)。

司法試験では、全年度・複数年度に共通する重要な知識・書き方・思考方法があります。そこで、まず初めに、科目ごとに、全年度・複数年度に共通する知識・書き方・思考方法を集約した「総論講義」を通じて、過去問を解くために必要不可欠な知識・書き方・思考方法をお伝えします。例えば、憲法の違憲審査の基本的な枠組み、行政法の三大頻出分野(行政裁量・原告適格・処分性)、刑事訴訟法の六大頻出分野等については、「総論講義」で基礎的な知識・書き方・思考方法を全てお伝えします。そうすることで、年度ごとの過去問分析をスムーズに進めることができます。「総論講義」の内容は以下の通りです。

  • 憲法
    • 違憲審査の枠組み
    • 判例・学説を踏まえた論述
    • 出題形式ごとの答案の書き方
    • 権利選択における視点
    • 法令違憲・適用違憲を論じるかの判断
    • 問題文・設問の指示・誘導(ヒント)に従った抽出・構成
    • 立法目的の把握の仕方
  • 行政法
    • 設問(及び会議録)で解答の形式・方向性を確認する
    • 処分の違法事由の分類・論じ方
    • 裁量処分
    • 処分性
    • 原告適格
    • 執行停止
    • 取消訴訟以外の行政事件訴訟・争点訴訟
    • 法的手段の選択
    • 国家賠償
    • 損失補償
  • 民法
    • 請求権の選択
    • 請求の当否
    • 要件事実
    • 主張・反論の分析
    • 判例の使い方
  • 商法
    • 答案の書き方
    • 株主総会決議取消しの訴え
    • 取締役等の損害賠償責任
  • 民事訴訟法
    • 答案の書き方
    • 弁論主義第1テーゼ
    • 判決をすることの可否・判決の基礎とすることの可否
    • 既判力
  • 刑法
    • 答案の書き方・問題文の読み方
    • 正犯
    • 不真正不作為犯
    • 因果関係
    • 構成要件的故意
    • 過失
    • 正当防衛
    • 未遂犯
    • 共同正犯
  • 刑事訴訟法
    • 多角的検討
    • 「強制の処分」
    • 任意捜査の限界
    • 逮捕・勾留
    • 捜索・差押え
    • 訴因
    • 伝聞法則
    • 違法収集証拠排除法則

 

2つ目が、憲法の答案をすべて書き直している点です。2021版の段階で書き直したため、2021版と2020版とが異なる結果、2021版と2019版も異なる、ということになります。

3つ目が、民法、商法、及び民事訴訟法の解説・答案が改正民法にも対応しているという点です。必要に応じて、出題趣旨・採点実感・ヒアリングも書き換えています。

4つ目が、刑法及び刑事訴訟法については、近年の多角的検討という出題傾向を踏まえて、解説において、判例・受験界通説とは異なる見解からの処理、伝聞法則における複数の推認過程等についても言及しているという点です。

このように、より一層、学習効果を高めるための工夫が施されているとともに、最新の出題傾向及び法改正等が反映された内容になっております。

ご検討いただけますと幸いです。

2020年10月06日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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