加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

秒速・総まくり2021及び秒速・過去問攻略講座2021の受講開始時期

現在、①今から秒速・完全パック2021を受講するべきか、②受講期間を踏まえて今は秒速・総まくり2021だけを受講し、それを終えたら、来年、秒速・過去問攻略講座2022を受講するべきかで迷っております。
私は、現在、ロースクールの既修2年生です(司法試験受験は再来年です)。 今まで基本書等で勉強していたのですが、ロースクールの授業を通じて、基本的な知識が定着してないことや論点ごとの基本的な手順や当てはめのポイント等を学習する必要があると考え、加藤先生のテキスト等を拝見して、自分がまとめノートとして作ろうと思っていたものと類似していたため、秒速・総まくり2021を受講しようと考えました。もっとも、既修3年生と異なり、既修2年生であり、知識については、演習書を解いても論証は知っているけど出てこないということもあります。このような状況で、①と②のいずれを選択するべきでしょうか。
ご回答いただけますと幸いです。

インプット講座である秒速・総まくりであれば、どんなに丁寧に受講しても、講義時間約100時間の3~4倍の時間で1周目を終えることができると思います。これに対し、秒速・過去問攻略講座の場合、1問分受講するには「2時間の答案練習、1時間の動画視聴、解説動画を踏まえた復習」という3つの過程を経ることになりますから、秒速・総まくりよりも時間がかかります。

こうしたことを踏まえて、秒速・総まくり受講後、全問題(合計105問)について上記3つの過程を経た上で1周目を終えることができるのであれば、今から秒速・完全パックを受講された方が良いと思います(①を選択して頂くということを意味します)。実際に司法試験の問題を解き、私の解説講義を視聴して頂くと実感できることなのですが、司法試験論文は、出題の角度においても、求められる答案の書き方においても、思考・読解の仕方についても、全科目に共通する特徴と科目ごとの特徴があります。市販演習書・ローの期末試験の問題では、司法試験で求められている「思考・読解」と「書き方」を磨くのは難しいです。

私は、秒速・総まくりの授業でも、科目・分野ごとの考え方・書き方について頻繁に言及しますが、やはり、百聞は一見に如かずです。司法試験過去問に正面からぶつかり、解説講義を通じて、全科目に共通して重視されていることと、科目・分野ごとに重視されていること、自分と司法試験過去問との距離、及び自分が目指すべき現実的な合格答案像(又は上位答案像)を把握することで、それを書けるようになるためにどういった勉強をすればいいのかが分かってきますし、秒速・総まくりで勉強したことに関する理解も深まると思います。

また、司法試験過去問は、1周では足りません、市販演習書の問題と異なり、事例と論点の対応関係等を把握すれば足りるというものではなく、何周もすることで、「思考・読解」と「書き方」に磨きをかけていく必要があります。少なくとも、A・Bランクの司法試験過去問については、ここまでやる必要があります。なので、反復の機会を多くするためにも、出来るだけ早い段階で、正しい方向性で司法試験過去問をやり始める必要があります。

参考にして頂けますと幸いです。

2020年09月30日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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