加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

総まくり論証集に講義内容等を一元化する方法及びその際の注意点

秒速・総まくり論証集に講義内容を一元化する方法について質問させて頂きます。加藤先生は、総まくり論証集を一元化教材として使用する場合には、必要に応じて秒速・総まくりのテキスト・講義の内容等を論証集に反映することをお薦めされていますが、先生が奨励される一元化の方法を教えて頂きたいです。例えば、総まくりのテキストには書き込みをせず、最初から論証集に書き込む際の方法、注意事項等がございましたら、ご教授願います。

総まくり論証集に一元化する方法及びその際の注意点は、以下の通りです。

①秒速・総まくりでは、「テキスト」を対象としたマーク・アンダーラインの指示があります(指示専用の動画あります)。いったん、マーク・アンダーラインを「テキスト」に反映します。「テキスト」と「論証集」とでは、掲載されている情報の範囲と論証の長さが異なるため、マーク・アンダーラインを指示している「テキスト」の部分とそれに対応する「論証集」の記載とが合致しないことがあるからです。最終的には、「テキスト」に反映されたマーク・アンダーラインを参考にして、「論証集」にもマーク・アンダーラインを反映することになるのですが、「論証集」にマーク・アンダーラインを適切に反映するため(マーク・アンダーラインを「論証集」に適合した形で反映するため)にも、総まくりの講義内容を理解しやすくするためにも、いったんはマーク・アンダーラインを「テキスト」に反映しましょう。

②マーク・アンダーラインを「テキスト」に反映したら、「テキスト」だけを並べて、総まくりの講義を視聴します。講義が直接対応しているのは「テキスト」であるため、総まくりの講義内容を理解しやすくするためには、最初は「テキスト」を使って視聴して頂いたほうが良いです。板書、口頭解説のうち、必要と考えるものを「テキスト」に反映します。「論証集」を一元化教材として使用する場合、「テキスト」は「論証集」への一元化を完成させるための道具という位置づけになりますから、「テキスト」を綺麗に使う必要はありません。したがって、「テキスト」に直接メモ書きして構いません。

③上記①②を終えると、マーク・アンダーライン、板書及び口頭解説が反映された「テキスト」が完成します。その上で、「テキスト」を参照しながら、「テキスト」のマーク・アンダーラインを「論証集」に反映するとともに、「テキスト」のメモ書き(板書、口頭解説)と記述(テキスト自体の記述)のうち必要と考えるものを「論証集」に反映します。その際、「テキスト」のメモ書き(板書、口頭解説)と記述(テキスト自体の記述)については、㋐「論証集」に直接メモするという方法と、㋑付箋に反映してからその付箋を「論証集」に張り付けるという方法があります。いずれによるかは、好みによるかなと思います。

④総まくりの講義の内容だけでなく、司法試験過去問や予備校の答練・模試等で学んだことのうち、直前期に必ず見直す必要があると考えることについても、㋐又は㋑の方法で「論証集」に反映するのが望ましいです。

なお、①・②についてですが、試験日までの可処分時間が多くないため、マーク・アンダーライン・メモ書きについて「テキスト」⇒「論証集」という二段階の過程を経て反映する時間的余裕はないという方には、総まくりの講義内容の理解度や一元化教材としての「論証集」のクオリティが若干下がるかもしれませんが、(1)最初からマーク・アンダーラインを「論証集」に反映した上で、(2)「論証集」を使って総まくりの講義を視聴し(「テキスト」は辞書的に参照するものとして横に置いておく)、最初からメモ書きも「論証集」に反映する、という方法をお薦めいたします。

参考にして頂けますと幸いです。

2020年09月30日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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