加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

司法試験過去問と基礎問題演習の優劣

司法試験対策講座を受講させていただいております。
現在民法を除いては、司法試験過去問のABランクを1周しました。
基礎問題集については、講義をすべての科目が聴き終わったところです。
このような進捗具合で、司法試験の過去問のABランクを回すよりも、基礎問題集を完璧に自分のものにして、司法試験の過去問はAランクのみで論文対策は十分でしょうか。
短答の対策も今からのため、そこまで論文ばかりに時間がさけず悩んでおります。

現行の司法試験の出題傾向は、平成18年から平成23年頃までの応用重視の問題とは異なり、比較的オーソドックスな問題が多いです。

基礎問題演習講座を全て終え、司法試験過去問ABランクも1周したのであれば、司法試験過去問と基礎問題演習講座との関連性といいますか、司法試験過去問を解く際に基礎問題演習講座の内容がどれだけ土台になっているのか(司法試験過去問のうちどこまでが基礎問題演習講座だけで対応できる基本事項で、どこからが過去問固有の応用事項なのか)といったことをイメージできると思います。

基礎問題演習講座の内容をしっかりと習得すれば、少なくとも基本事項レベルのことは十分であり、あとは司法試験過去問の演習・分析を通じて、長文かつ複雑な問題を処理することに慣れる、典型論点(特に当てはめ重視の憲法、行政法、刑事訴訟法)において長文の問題文中の事実を正しく整理して当てはめをできるようになる、過去固有の捻り・現場思考問題の対処法を身に付けるといったことをやれば足ります。これらは、司法試験過去問Aランクをやればちゃんと身に付きます。

したがって、優先順位は、基礎問題演習講座>司法試験過去問Aランク>>>司法試験過去問Bランクとなります。

とにかく基礎問題演習講座を最優先にしましょう。基礎問題演習講座を完璧にすることを目指して何回も回し、それと並行して可能な範囲で司法試験過去問Aランク(一部でも大丈夫です。)もやりましょう。

参考にして頂けますと幸いです。

2023年03月30日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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