加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

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合格答案の水準を掴む方法

合格答案の水準について

R4の司法試験において論文1340位代で不合格になってしまいました。

そのため「このレベル感の答案の評価がAで、これがCなんだな」というのを肌で体感できたと思っていたのですが、R5司法試験では合格難易度が変わるとのことでして、自分の今現在の体感とR5での合格答案の水準のギャップがどのぐらい生ずるのか・具体的な合格答案像というのが掴めていません。

加藤先生のブログを拝見していたところ、R5の合格難易度はH30〜R2と同程度になるとの記事をみたのですが、当時の合格答案の水準を掴むためにはどのような訓練をすればいいのでしょうか。

加藤ゼミナール様の司法試験過去問講座の中位答案を分析をすることで、感覚がつかめるでしょうか。

よろしくお願いします。

合格答案のうち、1桁~2桁台の超上位答案については、答案どうしで点の取り方に関する共通性が強いため、具体的なイメージを掴みやすいです。

これに対し、1000番前後の合格答案については、点数が低いだけに、加点・失点の要因(=50点前後の点数を構成している要素)が答案ごとにばらばらであるため、同一水準の答案を複数比較しても、そこから合格答案に共通する要素を抽出し、50点前後の合格答案の具体的なイメージを掴むことは非常に困難です。

加藤ゼミナールの司法試験過去問講座の中位答案は、想定順位が100~200位のものが多いので、中上位答案に近いです。4~5枚で100~200位くらいの答案にしている上に、答案作成者が統一されている(私1人である)ため、答案どうしで点の取り方が共通しています。

そこで、加藤ゼミナールの司法試験過去問講座の中位答案を参考にしながら、ここは真似できるかが、ここまでは真似できないし合格答案を目指すうえでも不要であるという感じで、中位答案の加点要素を取捨選択し、自分が目標とする合格答案(例えば、500位前後、1000位前後)の水準まで中位答案を劣化させることで、自分に合った合格答案像をイメージできるようになると思います。

ポイントは、それなりに高い水準の答案をお手本にして、お手本となる答案を自分の目標を踏まえて適切に劣化させるということです。

参考にして頂けますと幸いでございます。

2023年03月10日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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