加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

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基礎講義受講後の短文事例問題演習のやり方

基礎講座受講後の短文事例問題の学習の仕方について質問です。
問題をみて、答案が書けず、書いたとしても模範答案と全然違っているような状況です。答案を読んだり、解説を聞いた後にどのような勉強をしたらよいのか悩んでいます。
お忙しい中申し訳ありませんが、回答いただけたら幸いです。

初学段階の短文事例問題演習では「答案の構成・作成→参考答案の確認」という順序にこだわる必要はありません。

答案を書けるようになるためには、①基礎講義レベルのインプット講義で学習した条文知識(条文の趣旨、意味、定義など)や論点の知識(判例・通説的見解の立場)に加えて、②条文・論点ごとの典型事例(ある条文・論点がどういった事例で問題となるのか)、条文・論点ごとの論述の流れ(ある条文・論点がどういった流れで展開されるのか)、当該科目・分野ごとの答案の型などもある程度頭に入れておく必要があります。②の知識は、インプット講義だけで身に付けることは困難であり、短文事例問題演習を通じて身に付けることになります。このため、基礎講義レベルのインプット講義の受講直後には、何からどう論じるべきかをイメージできない問題が少なくないと思います。

なので、初学段階の短文事例問題演習では「答案の構成・作成→参考答案の確認→解説講義の視聴」という順序にこだわる必要はありません。 短文事例問題で何からどう論じるべきかをイメージできない状態なら、答案の構成・作成を試みてもどうせ出来ませんから、事案に目を通してから直ぐに参考答案の確認と解説講義の視聴に入ったほうが効率的です。理想を言えば、基礎講義レベルのインプット講義の段階で、アウトプットに役立つインプットをするために、インプット講義と並行して、インプット教材と短文事例問題集を比較することにより、重要な条文・論点がどのような事例でどういった流れで展開されるのかを逐一確認しながら学習を進めるべきです。

2023年02月25日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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