加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

質問コーナー

0

民法の論点を網羅する勉強法

論点学習の方法として、特に民事系は量の膨大さ故、範囲を網羅するためには演習問題経由とは別に論証集等を用いたインプットを行うべきといった旨の先生の記事を拝見しました。個人的には、論点学習においては具体的な事案とセットで行うことによって、その論点がどういった事案で問題となるのか、問題文にどういった事実が書かれていたら当該論証を答案に反映するのかを判断しやすくなり、また、単に論証集を周すよりも記憶に定着しやすい感覚がありました。この場合、例えば短文事例問題では登場しなかった論点については、その規範が示された判例の事実関係や判旨などを軽くチェックすべきでしょうか。論点の多さや時間との関係との観点から見れば、この方法よりもやはりひたすら論証集を周すやり方の方が理想なのかなと悩んだため、質問させていただきました。

民法では、論点の数が多いため、問題演習経由で出題可能性のある論点を網羅することは不可能に近いです。

したがって、短文事例問題及び過去問によって重要論点について答案形式でしっかりと勉強する一方で、それ以外の論点については論証集をはじめとするインプット教材に典型事例をメモする(論点によっては、法律関係図、論述の流れもメモするのが望ましいです)という方法が確実かつ効率的であるといえます。典型事例をメモする際には、判例がある論点ついては、判例百選で事案や判旨を「典型事例を確認するために必要な限度で」チェックするのが望ましいです。私も受験生の頃にこうした勉強法をとっていました。

参考にして頂けますと幸いです。

2023年02月25日
講義のご紹介
もっと見る

コメントする

コメントを残す

コメントをするには会員登録(無料)が必要です
※スパムコメントを防ぐため、コメントの掲載には管理者の承認が行われます。
※記事が削除された場合も、投稿したコメントは削除されます。ご了承ください。

加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

kato portrait
加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
質問コーナーのカテゴリ
ブログ記事のカテゴリ