加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

刑法論文 学説対策のコツ

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司法試験論文では平成30年から学説対立が出題され、予備試験論文では令和5年に学説対立が出題され、遂に令和6年度実施の中央大学法科大学院の入試でも学説対立が出題されました。刑法論文において学説対立をはじめとする多角的検討を求める傾向は、今後も続くと考えられます。

学説対策では、細かい学説対立まで追いかけるのではなく、自説と反対説だけをおさえておけば足り、各説の理由付けよりも「分岐点」と「論点の組合せ」を重視しましょう。

例えば、事後強盗罪の性質については、①真正身分犯説 → 65ⅠⅡの関係に関する判例通説 → 65Ⅰの「共犯」には共同正犯も含まれる、②結合犯説 → 承継的共同正犯の肯否 という2つの構成をおさえておけば足ります。

参考資料として、令和1年司法試験の解説部分と中上位答案を添付いたします。クリニックすると、PDFデータを閲覧して頂けます。

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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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