加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

秒速・総まくり2021及び秒速・過去問攻略講座2021に関するQ&A

秒速・総まくり2021及び秒速・過去問攻略講座2021に関するQ&Aの一覧表を作成いたしました。

下記の質問一覧で、回答を確認したい質問(青文字)をクリックすると、クリックした質問に対する回答に移動します。

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秒速シリーズに関する疑問点等がQ&A一覧でも解決しない場合には、「質問コーナー」又は「お問い合わせ」からご質問いただければと思います。

宜しくお願い致します。

 

秒速シリーズ2021全般


Q1.秒速シリーズのテキストは、加藤先生が作っているのですか。

Q2.秒速シリーズ2021は、秒速シリーズ2019と比べて、どこがどう変化しましたか。

Q3.総まくりと過去問攻略講座の双方を受講する場合でも、過去問攻略講座の「総論講義」を全て受講する必要がありますか。

Q4.総まくりと過去問攻略講座、どちらから先に受講すれば宜しいでしょうか。

Q5.総まくりと過去問攻略講座は、どの科目から順に受講するべきでしょうか。

Q6.総まくりと過去問攻略講座は、1科目ごとに受講するべきでしょうか。それとも、複数科目を同時並行的に受講するべきでしょうか。

Q7.総まくりと過去問攻略講座を受講すれば、司法試験で上位合格を目指すことができますか。

Q8.全て受講し切るのが難しそうな場合、科目によっては、一部だけ受講したり、全く受講しないという受講方法でも問題ないでしょうか。

Q9.テキスト(及び論証集)は、いつ頃配送されますか。

Q10.秒速パックプランを「論証集なし」で購入した後に、追加で総まくり論証集を購入することはできますか。

Q11.秒速パックプランを受講する場合でも、司法試験の論文対策として、司法試験過去問に加え、予備試験過去問もやるべきでしょうか。仮にやるべきだとして、何年分やればいいでしょうか。

Q12.総まくりや過去問攻略講座の内容を一元化する際、総まくりテキストと論証集のどちらに一元化するべきでしょうか。また、論証集に一元化する場合、何から優先的に論証集に反映するべきでしょうか。

 

総まくり講座2021


Q13.秒速・総まくりは、入門講座でしょうか。

Q14.行政書士試験や司法書士試験に合格している場合、司法試験・予備試験対策として、いきなり秒速・総まくりを受講しても問題ないでしょうか。

Q15.秒速・総まくりは、1科目ごとに受講するべきでしょうか。それとも、複数科目を同時並行的に受講するべきでしょうか。

Q16.総まくり論証集を一元化教材として使用する場合、総まくりの講義動画は、総まくりテキストと総まくり論証集のどちらを使って視聴すれば宜しいでしょうか。

Q17.総まくり論証集を一元化教材として使用する場合、全国模試や試験本番に向けた総復習をする際には、論証集をぐるぐる回せばいいのでしょうか。それとも、司法試験過去問や短文事例問題を回せばいいのでしょうか。

Q18.総まくりテキストにも、論証は掲載されていますか。

Q19.総まくり「憲法」のテキストにも、判例や学説に関する論証が掲載されているのでしょうか。

Q20.秒速・総まくり2021は、平成30年以降の憲法の新しい出題形式や、平成30年以降の刑事系の新しい出題形式にも対応していますか。

Q21.秒速・総まくり2021は、最新の判例・学説にも対応していますか。

Q22.秒速・総まくり2021は、改正民法にも対応していますか。

Q23.他校の一元化教材を使用し続ける場合、秒速・総まくり2021のテキストや論証集をどのように使えばいいでしょうか。

Q24.秒速・総まくり2021のテキストは、短答試験にも対応していますか。

Q25.秒速・総まくり2021は、予備試験にも対応していますか。

Q26.秒速・総まくりのランク付け(A・B・C)及びマーク・アンダーラインの意味・基準に関する説明はありますか。

Q27.秒速・総まくり2021は、令和2年司法試験の実施前にリリースされておりますが、令和2年司法試験の出題を踏まえたランク付けの修正はあるのでしょうか。

Q28.秒速・総まくり2021を「論証集なし」で購入した後に、追加で総まくり論証集を購入することはできますか。

Q29.秒速・総まくり2021を受講する場合でも、司法試験の論文対策として、司法試験過去問に加え、予備試験過去問もやるべきでしょうか。仮にやるべきだとして、何年分ほどやればいいでしょうか。

 

秒速・過去問攻略講座2021


Q30.司法試験過去問をマスターすれば、どこまでの範囲に対応することができるのでしょうか。他に問題演習をする必要はないと考えても宜しいでしょうか。

Q31.司法試験過去問は、全てマスターする必要があるのでしょうか。

Q32.過去問攻略講座は、1科目ごとに受講するべきでしょうか。それとも、複数科目を同時並行的に受講するべきでしょうか。

Q33.総まくりと過去問攻略講座の双方を受講する場合でも、過去問攻略講座の「総論講義」を全て受講する必要がありますか。

Q34.過去問攻略講座の参考答案には、模範答案と中位答案の2通がありますが、初めから模範答案を目指すべきでしょうか。

Q35.司法試験過去問の演習・分析は、新しい年度からやるべきでしょうか。それとも、古い年度からやるべきでしょうか。

Q36.合格水準として、どれくらいの分量が必要でしょうか。

Q37.初見の司法試験過去問で答案を作成する場合、制限時間を2時間に設定するべきでしょうか。それとも、最後まで書き切るまで制限時間を延長するべきでしょうか。

Q38.初見の司法試験過去問で答案を作成する場合、分からない論点・論証について、総まくりテキストや論証集等を参照しながら答案を書いてもいいのでしょうか。

Q39.司法試験の論文対策として、司法試験過去問に加え、予備試験過去問もやるべきでしょうか。仮にやるべきだとして、何年分ほどやればいいでしょうか。

 

秒速シリーズ全般


Q1.秒速シリーズのテキストは、加藤先生が作っているのですか。

秒速シリーズのテキスト(論証集を含む)は、全て、私だけで、いちから作成しております。

私が、受験生としての経験、講師としての経験、徹底した出題分析とリサーチ等に基づき、司法試験対策としてベストな教材として、各テキストを作成しております。

テキスト右余白に参照文献の名前と頁番号を逐一記載する等により、著作権対応もしっかりと採っておりますので、ご安心頂ければと思います。

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Q2.2年ほど前に、秒速シリーズ2019(総まくり2019及び過去問攻略講座2019)を受講していた者ですが、秒速シリーズ2021(総まくり2021及び秒速・過去問攻略講座2021)を再受講しようか検討しております。秒速シリーズ2021は、2019版に比べて、どこかどう変化したのでしょうか。

秒速シリーズ2019を受講して頂き、誠にありがとうございます。以下で、秒速シリーズ2021と2019の違いについて、説明させて頂きます。

1つ目は、民法、商法及び民事訴訟法が、改正民法に完全対応しているという点です。いずれの科目でも、改正前民法下における説明と比較する形で、改正民法下における説明を取り上げています。過去問攻略講座では、解説・答案を書き換えるだけでなく、必要に応じて、出題趣旨・採点実感・ヒアリングも書き換えています。

2つ目は、刑事系論文において学説対立をはじめとする多角的検討が重視されている傾向を踏まえて、刑法及び刑事訴訟法について、学説対立をはじめとする多角的検討に従った説明を増やしたということです。総まくりでは、判例・受験界通説以外の有力な反対説まで紹介する論点を増やしており、過去問攻略講座では、判例・受験界通説とは異なる見解からの処理や伝聞法則における複数の推認過程等についても言及しています。

3つ目は、過去問攻略講座に固有のことです。過去問攻略講座について、年度ごとの解説に入る前に受講して頂く講義として、全年度・複数年度に共通する知識・書き方・思考方法を集約した「総論講義」(各科目2~5時間)を設けました(「総論講義」対応するテキストもございます)。2019版でも、一部の科目に限り「総論講義」があったのですが、2021版では全科目につき「総論講義」を設けるとともに、「総論講義」のボリュームを増やしました。司法試験では、全年度・複数年度に共通する重要な知識・書き方・思考方法があります。そこで、まず初めに、科目ごとに、全年度・複数年度に共通する知識・書き方・思考方法を集約した「総論講義」を通じて、過去問を解くために必要不可欠な知識・書き方・思考方法をお伝えします。例えば、憲法の違憲審査の基本的な枠組み、行政法の三大頻出分野(行政裁量・原告適格・処分性)、刑事訴訟法の六大頻出分野等については、「総論講義」で基礎的な知識・書き方・思考方法を全てお伝えします。そうすることで、年度ごとの過去問分析をスムーズに進めることができます。

4つ目も、過去問攻略講座に固有のことです。過去問攻略講座では、憲法の答案をすべて書き直しました。2019版でも平成30年以降の新しい出題形式に従って答案を全て書き直したのですが、それから2年間の受験指導及び過去問研究に基づき、判例の参照の仕方や反論の仕方なども含めて、全ての答案を書き直しました。

その他、科目ごとに、論点の説明、答案の書き方、問題文の読み方などにつき、追加・修正したところがいくつかございます。

このように、秒速シリーズ2021は、より一層、学習効果を高めるための工夫が施されているとともに、最新の出題傾向及び法改正等が反映された内容になっております。

ご検討いただけますと幸いございます。

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Q3.総まくりと過去問攻略講座の双方を受講する場合であっても、総まくりと部分的に重複しそうな過去問攻略講座の「総論講義」も全て受講する必要がありますか。

過去問攻略講座の「総論講義」の大部分が総まくりの抜粋ですから、総まくりと過去問攻略講座の双方を受講する方々につきましては、過去問攻略講座の「総論講義」のうち、総まくりと重複していない箇所だけ受講して頂くことになります。「総論講義」の視聴箇所は、以下の通りです

 

  • 「行政法 第1章:設問(及び会議録)で解答の形式・方向性を確認する」
  • 「民法 第1章~第5章」
  • 「商法 第1章:答案の書き方」
  • 「刑法 答案の書き方・問題文の読み方(1~6頁)」
  • 「刑事訴訟法 第1章:ある問題点について多角的に検討させる出題」

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Q4.総まくりと過去問攻略講座、どちらから先に受講すれば宜しいでしょうか。

先に、秒速・総まくりを受講し、総まくりテキスト又は論証集をざっと1~2周して軽くインプットをしてから、秒速・総まくりで学んだことを総動員するつもりで司法試験過去問のフル起案をして、起案をした問題について過去問攻略講座の講義動画を視聴して頂くことになります。

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Q5.総まくりと過去問攻略講座は、どの科目から順に受講するべきでしょうか。

科目特性が強い科目(科目・分野ごとの読解・思考・書き方の特性が強い科目)から順に受講して頂くことをお薦めいたします。定義・論証等の記憶と異なり、読解・思考・書き方という方法論的なことは、答案練習で使えるくらい定着するまで時間がかかるため、出来るだけ早く1周目を終え、反復継続する期間を長めにとることが望ましいからです。

具体的には、行政法⇒憲法⇒刑事訴訟法⇒刑法⇒民事訴訟法⇒商法⇒民法という流れが望ましいと考えます。但し、改正民法に慣れていない方は、民法の受講順序を民事系の一番最初くらいまで早めて頂いたほうが宜しいかと思います。

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Q6.総まくりと過去問攻略講座を受講する際、1科目ごとに受講するべきでしょうか。それとも、複数科目を同時並行的に受講するべきでしょうか。

試験勉強には、①実力を底上げするための勉強と、②一定水準まで高めた実力を本番で発揮するための勉強があります。

②の勉強には、一定水準まで高めた実力を維持・回復するための勉強(一元化教材の読み込み・演習の反復)と、ミスを回避するための勉強等があります。

総まくりと過去問攻略講座の1周目は、①の「科目ごとの知識・方法論の水準を底上げする勉強」に位置づけられます。

このように、実力を底上げするための勉強をする段階では、複数科目を同時並行的に学習するよりも、1科目ずつ短期集中で一気に学習した方が効果的です。この段階で複数科目を同時並行的に学習すると、科目ごとの学習が雑になり、知識・方法論が向上・定着しないおそれがあります。

したがって、1周目では、上記の順序に従い、1科目ずつ、総まくり⇒過去問攻略講座という流れで学習して頂くことになります。

なお、全国模試や本試験に向けた総復習は、②の「一定水準まで高めた実力を維持・回復するための勉強」に位置づけられるため、総復習の段階では、1週間又は2日に複数科目を同時並行的に勉強したほうが効果的であると考えます。

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Q7.総まくりと過去問攻略講座を受講すれば、司法試験で上位合格を目指すことができますか。

総まくりと過去問攻略講座の2/3くらいを自分のものにすることができれば、司法試験で超上位合格(1桁~2桁前半)を目指すことも可能です。

例えば、令和2年司法試験の論文式問題は、現場思考問題を除けば、全科目、ほぼ全て総まくりと過去問攻略講座の内容と対応しています。また、現場思考問題についても、秒速・総まくりで培った知識を現場思考の土台にし、過去問攻略講座で培った対応のコツを総動員することで、上位水準の論述をすることが可能です。

総まくりと過去問攻略講座には、業界最高水準の知識と方法論が集約されていますので、総まくりと過去問攻略講座で学習したことを自分のものにすることで合格可能性を確実なものにするとともに、上位合格を勝ち取って頂きたいと思います。

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Q8.総まくりと過去問攻略講座の双方を受講する予定なのですが、全て受講して吸収し切るのは難しいと思っています。科目によっては、一部だけ受講したり、全く受講しないという受講方法でも問題ないでしょうか。

総まくりと過去問攻略講座の2/3くらいを自分のものにすることができれば、司法試験で超上位合格(1桁~2桁前半)を目指すことも可能です。私自身、平成26年司法試験の受験当時は、総まくりと過去問攻略講座の内容の2分の1も身についていなかったと思います。従いまして、総まくりと過去問攻略講座の内容について隅から隅まで身につける必要はありません。「完璧は目指さず、自分ができる範囲でやる」ということが重要です。無理をして完璧を目指すと、かえって、Aランクレベルのことすら身につかなくなってしまいます。それくらいなら、Aランクレベルの大部分とBランクレベルの一部だけをマスターするだけでも構いません。

それから、インプット講義である総まくりでは、自分がもう知っていること、これ以上知識の水準を高める必要はないと思う分野・論点については、どんどん飛ばして頂いて構いません。自分にとって本当に必要なことから優先的に勉強し、それを確実に身につけましょう。

科目単位での受講・不受講の判断をする際には、ご自身の苦手意識と科目特性の強さを基準にして頂くのが宜しいかと思います。例えば、憲法・行政法・刑事訴訟法については、司法試験の科目特性を踏まえた勉強をしなければ司法試験論文で合格答案を書くために必要とされる知識と方法論を身につけることができませんから、必ず、総まくりと過去問攻略講座を受講して頂きたいと思います。これに対し、民法・商法・刑法については、出題の角度や書き方の特性もさほど強くないため、知識さえあれば、司法試験対策を意識した勉強をあまりやらなくても、合格答案(さらには上位合格)を書くことが可能です。民事訴訟法については、重要分野・論点について旧司法試験過去問を通じて本試験レベルの出題の角度と深さに耐え得るだけの深い理解を身につけているのであれば、司法試験対策を意識した勉強をあまりやらなくても合格答案を書くことも可能ですが、そうでないのなら、総まくりと過去問攻略講座を通じて司法試験レベルの出題の角度と深さに耐え得るだけの深い理解と方法論を身につけて頂く必要があると考えます。

最後に、司法試験過去問をどこまでやるべきかについてですが、「科目特性が強く、かつ、司法試験過去問との関連性が強い」行政法・刑事訴訟法については、出来るだけ多くの司法試験過去問をやって頂く必要があると考えます。少なくとも、A・Bランク過去問までは必要であると考えます。憲法については、科目特性が極めて強いため、司法試験過去問の演習・分析をすることは必須であるものの、大部分の事例に共通する実力をしっかりと身につけていれば、演習を経験したことがない事例でも上位答案を書くことができます。大部分の事例に共通する実力とは、違憲審査の基本的な枠組みに関する正しい知識、問題文のヒントを使う姿勢、事案に対するイメージ力、及び文章表現力です。平成30年~令和2年司法試験過去問を何度も繰り返すことで上記4点をしっかりと身につけ、総まくりテキスト又は論証集で重要な判例学説及び人権の定義・保障内容について最低限の知識を身につけておけば、他の年度の過去問をやっていなくても、上位答案を書くこと可能です。民事訴訟法については本試験レベルの出題の角度と深さに耐え得るだけの深い理解と方法論を身につけるために、少なくともAランク過去問はやるべきです。民法・商法・刑法については、総まくりテキスト又は論証集でしっかりとインプットをしておけば、Aランク過去問の一部だけでも上位答案を目指すことも可能です。

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Q9.テキスト(及び論証集)は、いつころ配送されますか。

秒速・総まくり2021及び秒速・過去問攻略講座2021では、全科目のテキストを(論証集を購入されている方には、全科目の論証集も)まとめて発送させて頂いております。

決済確認後から、1週間ほどで到着いたします。

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Q10.秒速・完全パック又は秒速・攻略パックを「論証集なし」で購入した後に、追加で総まくり論証集を購入することはできますか。

秒速・パックプラン及び秒速・総まくり2021に有料で付属する総まくり論証集は、秒速・パックプラン又は秒速・総まくり2021を購入した後(例えば、1カ月等)でも、追加で購入することができます。

その際、マイページにログインして頂き、画面右下に表示される「有料プラン&申し込み」というボタンをクリックし、以下の手順でクリックを続けることにより購入手続を進めて頂くことになります(こちらの画面の黒枠内をクリックして頂きますようお願い致します。)。

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Q11.秒速パックプランを受講する場合でも、司法試験の論文対策として、司法試験過去問に加え、予備試験過去問もやるべきでしょうか。仮にやるべきだとして、何年分やればいいでしょうか。

司法試験論文対策として予備試験過去問までやるべきかは、科目によって異なります。

憲法については、予備試験では、統治の分野が正面から出題されることがありますし、人権の分野では人権選択後の構成レベルのことが悩ましい出題もされます。これに対し、司法試験では、人権の分野から独立させた形で統治の分野が出題される可能性は極めて低いですし、近年は人権選択後の構成レベルのことで悩むような出題もありません。司法試験の憲法論文の対策としては、平成30年~令和2年の過去問の演習・分析・復習を繰り返すことで、㋐違憲審査基準の定立・適用も含めて「違憲審査の基本的な枠組み」を正しく使いこなすようになること、㋑個別法の仕組みを把握する力を鍛えること、㋒問題文のヒントに食らいつき、違憲審査の基本的な枠組みに落とし込む形で問題文のヒントを法的に構成し、その内容を文章化して答案に反映するために必要とされる姿勢・思考力・文章力を鍛えることが一番重要です。従いまして、予備試験過去問は不要でございます。

行政法については、いくつか、司法試験対策として学習しておく必要性が高い問題がありますが、秒速・総まくり2021では、司法試験対策として重要な予備試験過去問の問題及び答案例を取り上げています。従いまして、秒速・総まくり2021を受講されている方々にとっては、予備試験過去問は不要でございます。

民法・商法・民事訴訟法のうち、商法(のうち、会社法)については、司法試験で予備試験過去問が流用される傾向が強いですから、予備試験過去問までやっておくのが望ましいです。出題の実績・傾向等を踏まえると、平成23年・平成24年・平成26年・平成28年・平成29年あたりが重要であると考えます。

刑法については、予備試験では、事実関係が複雑であり、かつ、検討事項が多いという傾向にあり、近年の司法試験とはだいぶ異なります。従いまして、予備試験過去問は不要でございます。

刑事訴訟法については、予備試験で司法試験過去問が流用される傾向が極めて強い一方で、司法試験で予備試験過去問が流用される傾向は弱いので、予備試験過去問を網羅的にやる必要性はありません。司法試験対策として重要な予備試験過去問も幾つかありますが、そのような予備試験過去問は秒速・総まくり2021で問題・構成例又は答案例を取り上げていますから、総まくり2021を受講される方につきましては、予備試験過去問は不要でございます。

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Q12.総まくりや過去問攻略講座の内容を一元化する際、総まくりテキストと論証集のどちらに一元化するべきでしょうか。また、論証集に一元化する場合、何から優先的に論証集に反映するべきでしょうか。

一元化する際には、必要と考えることを一元化教材に反映する一方で、ご自身のキャパシティと必要性の程度を踏まえて一元化教材に反映しないという思い切った決断をすることも必要です。網羅性のある一元化教材を完成させたとしても、試験直前期及び試験前日に回し切ることができないのであれば自分にとっては情報量が多すぎる教材ということになりますから、「テキストに一元化すると試験直前期及び試験前日に回しきれない」という不安があるのであれば、論証集を一元化教材として使って頂くことをお薦めいたします。テキストに一元化すると、テキストの論証を論証集の短さにする作業も生じますし。

論証集に一元化する場合、総まくりのメモ書きのうち、法律関係図は必ず反映したほうが良いと思います。法律関係図には、論点の理解を深めるだけでなく、論点の顕在化場面を示すという意味もあるからです(論点顕在化場面の事前把握は、論点抽出に役立ちます)。

私の講義では、答案に書く知識はテキストと論証集に反映しており、答案に書く知識についてメモ書きの指示をするということはほぼありません。従いまして、メモ書きは、法律関係図と、理解を深めるために必要なことに限られるはずです。論証集には、記憶するべきことを集約するべきですから、理解を深めるために必要なことは論証集に反映しない方が良いと思います。論証集の右余白には総まくりの該当頁が記載されていますから、論証集を回している過程で分からないことが出てきた場合に、該当するテキストの箇所(メモ書きあり)を辞書的に参照して理解を深めるというのが、理想的な勉強の仕方であると考えます。

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秒速・総まくり2021


Q13.秒速・総まくりは、入門講座でしょうか。司法試験・予備試験の勉強をいちから始める者でも、秒速・総まくりを受講することで合格レベルに到達することができるのでしょうか。

秒速・総まくりの受講を検討して頂き、誠にありがとうございます。

秒速・総まくりは、予備試験・司法試験対策として、憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法(以下、「基本7科目」とします)を一通り学習し、簡易事例の論文問題で答案を書いたことがあるくらいの学習段階の方々を、対象としております。

従いまして、司法試験・予備試験の勉強をいちから始められる方々につきましては、予備校の入門講座を受講するか、薄めの基本書を使うなどして、基本7科目について浅く広くで構いませんでざっと勉強して頂き(基本7科目の全体像を掴んでから)、その後に、知識と方法論のアップデートも兼ねて、司法試験・予備試験対策に特化している秒速・総まくりを受講して頂くことになります。

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Q14.行政書士試験や司法書士試験に合格しているため、司法試験・予備試験の法律科目に関する知識も一定程度あるという場合、司法試験・予備試験対策として、いきなり秒速・総まくりを受講しても問題ないでしょうか。

秒速・総まくりの受講を検討して頂き、誠にありがとうございます。

秒速・総まくりは、予備試験・司法試験対策として、憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法(以下、「基本7科目」とします)を一通り学習し、簡易事例の論文問題で答案を書いたことがあるくらいの学習段階の方々を、対象としております。

行政書士試験では、論文試験がありませんし、司法書士試験でも、司法試験・予備試験の法律科目については論文試験がない上、記述式と呼ばれる論文試験は司法試験・予備試験とはだいぶ異なる内容のものです。そのため、行政書士試験や司法書士試験に合格されているため、司法試験・予備試験の法律科目について一定程度の知識を有しているという方々であっても、「論文対策として」学習をし直す必要があります。例えば、①基本7科目に共通することですが、判例・学説による解釈に委ねられている問題点について、文章で簡潔に説明できるようになる必要があります。また、②答案では、ある事例における結論(例えば、民法709条に基づく損害賠償請求が認められる、という結論)を導くまでの過程が重要であり、結論を導く過程について、出題者・採点者側が求めている流れ等に従って文章で説明する必要があり、この過程でも①の文章力が大事になってきます。

このように、いま頭の中にある法律知識の使い方を、予備試験・司法試験の論文試験で必要とされる形に変化させる必要があります。私が担当している秒速・総まくりは、中・上級者向けの講座であるため、論文対策の入り口に属することまでは対応しておりません。

従いまして、まず初めに、予備校の入門講座を受講するか、司法試験・予備試験用の薄めの基本書を使うなどして、基本7科目について浅く広くで構いませんでざっと勉強して頂き(基本7科目の全体像を掴んでから)、その後で、知識と方法論のアップデートも兼ねて、司法試験・予備試験対策に特化している秒速・総まくりを受講して頂くことになります。

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Q15.総まくりを受講する際、1科目ごとに受講するべきでしょうか。それとも、複数科目を同時並行的に受講するべきでしょうか。

試験勉強には、①実力を底上げするための勉強と、②一定水準まで高めた実力を本番で発揮するための勉強があります。

②の勉強には、一定水準まで高めた実力を維持・回復するための勉強(一元化教材の読み込み・演習の反復)と、ミスを回避するための勉強等があります。

総まくりの1周目は、①の「科目ごとの知識・方法論の水準を底上げする勉強」に位置づけられます。

このように、実力を底上げするための勉強をする段階では、複数科目を同時並行的に学習するよりも、1科目ずつ短期集中で一気に学習した方が効果的です。この段階で複数科目を同時並行的に学習すると、科目ごとの学習が雑になり、知識・方法論が向上・定着しないおそれがあります。

したがって、1周目では、上記の順序に従い、1科目ずつ、総まくりを受講して頂くことになります。

なお、全国模試や本試験に向けた総復習は、②の「一定水準まで高めた実力を維持・回復するための勉強」に位置づけられるため、総復習の段階では、1週間又は2日に複数科目を同時並行的に勉強したほうが効果的であると考えます。

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Q16.総まくり論証集を一元化教材として使用する場合、総まくりの講義動画は、総まくりテキストと総まくり論証集のどちらを使って視聴すれば宜しいでしょうか。

秒速・総まくりでは、「テキスト」を対象としたマーク・アンダーラインの指示があります(指示専用の動画がございます)。いったん、マーク・アンダーラインを「テキスト」に反映します。「テキスト」と「論証集」とでは、掲載されている情報の範囲と論証の長さが異なるため、マーク・アンダーラインを指示している「テキスト」の部分とそれに対応する「論証集」の記載とが合致しないことがあるからです。最終的には、「テキスト」に反映されたマーク・アンダーラインを参考にして、「論証集」にもマーク・アンダーラインを反映することになりますが、「論証集」にマーク・アンダーラインを適切に反映するため(マーク・アンダーラインを「論証集」に適合した形で反映するため)にも、総まくりの講義内容を理解しやすくするためにも、いったんはマーク・アンダーラインを「テキスト」に反映して頂くことをお薦めいたします。

次に、マーク・アンダーラインを「テキスト」に反映したら、「テキスト」だけを並べて、総まくりの講義を視聴します。講義が直接対応しているのは「テキスト」であるため、総まくりの講義内容を理解しやすくするためには、最初は「テキスト」を使って視聴して頂いたほうが良いです。板書、口頭解説のうち、必要と考えるものを「テキスト」に反映します。「論証集」を一元化教材として使用する場合、「テキスト」は「論証集」への一元化を完成させるための道具という位置づけになりますから、「テキスト」を綺麗に使う必要はありません。従いまして、「テキスト」に直接メモ書きして構いません。

そして、上記の過程を終えると、マーク・アンダーライン、板書及び口頭解説が反映された「テキスト」が完成します。その上で、「テキスト」を参照しながら、「テキスト」のマーク・アンダーラインを「論証集」に反映するとともに、「テキスト」のメモ書き(板書、口頭解説)と記述(テキスト自体の記述)のうち必要と考えるものを「論証集」に反映します。その際、「テキスト」のメモ書き(板書、口頭解説)と記述(テキスト自体の記述)については、「論証集」に直接メモするという方法と、付箋に反映してからその付箋を「論証集」に張り付けるという方法があります。いずれによるかは、好みによると思います。

なお、「テキスト」にマーク等を反映する⇒「テキスト」を使って講義動画を視聴する⇒「テキスト」を参照しながら必要な情報を「論証集」に反映するという受講方法は、理想的な方法である一方で、時間を要します。試験日までの可処分時間が多くないため、ここまで丁寧な方法をとることができないという場合には、総まくりの講義内容の理解度や一元化教材としての「論証集」のクオリティが若干下がるかもしれませんが、最初からマーク等を「論証集」に反映する⇒「論証集」を使って総まくりの講義動画を視聴する(その際、「テキスト」は辞書的に参照するものとして横に置き、必要に応じて参照する)⇒最初から板書・メモ等も「論証集」に反映する、という方法をお薦めいたします。

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Q17.総まくり論証集を一元化教材として使用する場合、全国模試や試験本番に向けた総復習をする際には、論証集をぐるぐる回せばいいのでしょうか。それとも、司法試験過去問や短文事例問題を回せばいいのでしょうか。総復習をする際の、総まくり論証集の有効な使用方法についてお伺いしたいです。

総復習をする際の総まくり論証集の有効な使用方法は、科目特性と、受講者様のこれまでのインプットの方法により異なると考えます。

例えば、司法試験過去問で出題範囲の大部分をカバーすることができる行政法・刑事訴訟法であれば、司法試験過去問中心の勉強をしつつ、論証集を補充的に使うというやり方でも対応することができますし、そのほうが望ましいです。答案の書き方が重視される行政法・刑事訴訟法では、具体的事例を前提とした答案例を通じて、書き方についての具体的なイメージを持ちながら個々の分野・論点のインプットをすることが極めて重要だからです。

これに対し、司法試験過去問だけでは出題範囲を網羅することができない民事系、特に民法及び商法では、論証集中心の勉強のほうがいいと考えます。なお、民事訴訟法については、テキスト巻末で取り上げている合計20問の旧司法試験過去問は、論証集には反映しておりませんので、論証集中心の勉強をする場合であっても、テキスト巻末で取り上げている旧司法試験過去問も総復習の対象にして頂く必要がございます。

刑法については、平成30年以降の出題傾向(学説対立をはじめとする多角的検討)に対応するためには、司法試験過去問だけでは足りませんから、論証集中心の勉強をするべきです。

憲法については、違憲審査の基本的な枠組み、問題文のヒントを使う姿勢、事案に対するイメージ力、及び文章表現力が得点を左右しやすいので、平成30年~令和2年司法試験過去問を何度も繰り返すことで上記4点をしっかりと身につけることが最優先です。それが安定してきたら、論証集を使い、重要な判例学説及び人権の定義・保障内容を確認します。

なお、インプットの方法には、問題演習を通じてそこに出てきた論点等を記憶するという方法と、論証集等の一元化教材を何度も繰り返し読み込む(論証の暗唱を繰り返すなど)という方法があり、問題演習を通じてインプットをするタイプの方は、全科目につき、司法試験過去問及び短文事例問題の構成・確認等を繰り返すことでインプットをすることになります。もっとも、問題演習を通じてインプットをするという方法では、インプットの範囲が問題演習をした範囲に限定されるため、インプットの穴が生じやすいですから、総まくり論証集を補充的に用いることで問題演習によるインプットの穴を狭める工夫もして頂く必要があると考えます。

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Q18.総まくりテキストにも、論証は掲載されていますか。

総まくりテキストにも、ほぼすべての論点について、論証が掲載されております。

総まくりでは、知識の論文最適化を重視しております。そのため、総まくりテキストには、条文知識、判例・学説の知識だけでなく、科目・分野ごとの特徴に合わせた論証・処理手順も網羅的に掲載されております。さらに、必要に応じて、書き方や思考順序に関する理解を具体化するために、判例・過去問の答案例も掲載しております。知識の論文最適化を図るための工夫が施されている総まくりテキストにより、アウトプットに直結する知識・方法論を習得することができます。

従いまして、論証の掲載の有無という点では、総まくりテキストと総まくり論証集とで違いはございません。両者の違いは、総まくりテキストでは理解するために必要なところまで論証を長くしている一方で、総まくり論証集では総まくりテキスト及び講義を通じて論点を理解している方が最終的に記憶するものとして論証をぎりぎりまで短くしている、という点です。

なお、総まくりテキストでは、論証のうち正確に記憶するべき箇所(すなわち、論証をする際に繋ぎ合わせるべきキーワード等)についてもマーク指示がございますので、論証集を用いなくても、ご自身でマーク箇所を繋ぎ合わせることにより論証集に近いコンパクトな論証を作り上げることが可能でございます。論証等の文章を作成する力が不足している方にとっては、むしろ、文章作成力を鍛えるために、マーク箇所を繋ぎ合わせるなどして自力で総まくりテキストの論証を短くして頂くという勉強法のほうが、効果的であるともいえます。

総まくりテキスト及び総まくり論証集のサンプルにつきましては、こちらの講座紹介記事の上部にてご確認頂けますので、ご検討いただけますと幸いでございます。

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19.総まくり「憲法」のテキストにも、判例や学説に関する論証が掲載されているのでしょうか。

秒速・総まくりのうち、「憲法」に限っては、2018版(秒速・総まくり120)までは、論証という形式をとっておりませんでした。

しかし、平成30年司法試験で出題形式が三者間形式から「法律意見書形式」に変更された上、「参考とすべき判例」を踏まえて論じることが明示されたことに伴い、2019版から論証の形式に変更しました。そして、論証は、必要に応じて、自説⇒反論⇒自説という法律意見書形式に合わせた形式にもしております。

したがって、秒速・総まくり2021「憲法」のテキストにも、判例や学説の論証が掲載されております(サンプルはこちら テキスト論証集)。

最新の出題形式と判例学説に対応した秒速・総まくり2021を受講することで、最新の出題形式と判例学説に従った知識を身につけて頂ければと思います。

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20.秒速・総まくり2021は、平成30年以降の憲法の新しい出題形式や、平成30年以降の刑事系の新しい出題形式にも対応していますか。

秒速・総まくりでは、知識の論文最適化を最も重視しております。知識の論文最適化の一環として、テキスト及び口頭解説を直近の出題形式に対応したものにしております。

憲法につきましては、平成30年司法試験で出題形式が三者間形式から「法律意見書形式」に変更された上、「参考とすべき判例」を踏まえて論じることが明示されたことに伴い、判例(さらには、学説)について答案で使える論証形式で取り上げております。また、必要に応じて、自説⇒反論⇒自説という法律意見書形式に合わせた形式にもしております。

刑法及び刑事訴訟法につきましては、平成30年以降、学説対立をはじめとする多角的検討が重視されている傾向を踏まえて、学説対立が出題されそうな論点については判例・受験界通説だけでなく有力な反対説についても取り上げる、同じ方向の結論に向けた理論構成を複数検討させる出題がされそうな論点については複数の理論構成を取り上げる、同種前科証拠による立証・類似事実証拠による立証・伝聞法則等では複数の推認過程を取り上げる、といった対応もしております。

このように、秒速・総まくり2021のテキスト及び講義内容には、最新の判例学説、最新の条文知識(改正法)のみならず、最新の出題傾向も反映されております。

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Q21.秒速・総まくり2021は、最新の判例・学説にも対応していますか。

秒速・総まくり2021のテキスト・論証集には、令和1年までの最新判例及び学説が反映されております。

例えば、令和2年司法試験論文式において、商法設問1では「非上場会社における募集株式の有利発行」(最一小判平成27・2・19・百23)、刑法設問2・3では「実行に着手」の時期(クロロホルム事件・最一小決平成16・3・22・百Ⅰ64、最一小判平成30・3・22の山口厚裁判官の補足意見)、刑事訴訟法設問2では類似事実証拠による犯人性立証(最一小決平成25・2・20・「平成25年度最新重要判例」事件4)が出題されたところ、いずれの判例も総まくりテキスト及び論証集でAランクに位置づけた上で判例に従った論証を掲載しているものでした。特に、類似事実証拠による犯人性立証については、司法試験・予備試験過去問の答案例(同種前科証拠に関するもの)も用意しておりました。

さらに、秒速・総まくり2021の販売開始から令和3年司法試験の初日までの間に出された最新重要判例につきましては、補講により対応させて頂きます。既に、「共犯関係が認められる事案における刑法207条の適用の可否及び同条の「暴行」の危険性の内容」に関する最二小決令和2・9・30、及び「本訴請求債権を反訴請求に対する相殺の抗弁に供することの適法性」に関する最二小判令和2年9月11日につきましては、補講対応を完了しております。前者の最高裁判例につきましては、三者間形式による出題を想定して、私が本決定の事実関係を参考にしたオリジナル問題と参考答案を作成の上、解説するという対応までしております。

従いまして、秒速・総まくり2021を受講して頂く場合、ご自身で最新の判例・学説をリサーチして学習するという手間及び不安を解消することができます。

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Q22.秒速・総まくり2021は、改正民法にも対応していますか。

秒速・総まくり2021民法、商法及び民事訴訟法は、改正民法に完全対応しております。いずれの科目でも、改正前民法下における説明と比較する形で、改正民法下における説明を取り上げております。

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Q23.他校の一元化教材を使用し続ける場合、秒速・総まくり2021のテキストや論証集をどのように使えばいいでしょうか。

総まくり2021テキスト(又は論証集)と他校の一元化教材を机に並べた状態で総まくりの講義動画を視聴し、ランク付け及びマーク・アンダーライン指示によるメリハリ付けを他校の一元化教材に反映するとともに、他校の一元化教材の記載の理解を深め、さらには、必要に応じて、知識及び方法論の追加・変更を行います。

 

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Q24.秒速・総まくり2021のテキストは、短答試験にも対応していますか。

秒速・総まくり2021のテキストは、憲法・民法・刑法については、短答試験にも対応しております。

私が令和2年司法試験の短答式問題を全て解いた後に、選択肢ごとに総まくりテキストと比較したところ、憲法・民法・刑法の全ての科目について、90%前後、総まくりテキストと対応していることが確認されました。対応関係の詳細につきましては、こちらの記事をご覧ください。

私が秒速・総まくり2021テキストだけを使ってインプットをして令和2年司法試験の短答式問題を解いたところ、憲法40点・民法57点・刑法43点・合計140点(正答率8割、合格点+47点)を取ることができました。

従いまして、秒速・総まくり2021を受講して頂くことで、憲法・民法・刑法の短答式試験で余裕を持って合格点を取るだけの実力を身につけることも可能です。

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Q25.秒速・総まくり2021は、予備試験にも対応していますか。

秒速・総まくり2021では、司法試験の出題傾向を前提として、翌年の司法試験に向けたものとして、ランク付け及びマーク・アンダーライン指示をしています。

もっとも、各科目、満遍なく分野・論点を網羅している上、司法試験と予備試験で分野・論点の重要度が異なる箇所はさほど多くないため、各科目の全体像の把握を終えている方であれば、秒速・総まくり2021を予備試験論文対策のために有効利用することが可能です。

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Q26.秒速・総まくりのランク付け(A・B・C)及びマーク・アンダーラインの意味・基準に関する説明はありますか。

秒速・総まくりのランク付け及びマーク・アンダーラインの意味・基準につきましては、受講ページにPDFをアップロードしております。

受講を検討されている方々は、こちらからご確認ください。

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Q27.秒速・総まくり2021は、令和2年司法試験の実施前にリリースされておりますが、令和2年司法試験の出題を踏まえたランク付けの修正はあるのでしょうか。

私が令和2年司法試験の全問題を解き、出題の内容・範囲・傾向等を確認した上で、総まくりテキスト及び論証集のランク付けを修正させて頂きました。

ランク付け修正表は、受講ページにアップロードしております。

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Q28.秒速・総まくり2021を「論証集なし」で購入した後に、追加で総まくり論証集を購入することはできますか。

秒速・総まくり2021に有料で付属する総まくり論証集は、秒速・総まくり2021を購入した後(例えば、1カ月等)でも、追加で購入することができます。

その際、マイページにログインして頂き、画面右下に表示される「有料プラン&申し込み」というボタンをクリックし、以下の手順でクリックを続けることにより購入手続を進めて頂くことになります(こちらの画面の黒枠内をクリックして頂きますようお願い致します。)。

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Q29.秒速・総まくりを受講する場合でも、司法試験の論文対策として、司法試験過去問に加え、予備試験過去問もやるべきでしょうか。仮にやるべきだとして、何年分ほどやればいいでしょうか。

司法試験論文対策として予備試験過去問までやるべきかは、科目によって異なります。

憲法については、予備試験では、統治の分野が正面から出題されることがありますし、人権の分野では人権選択後の構成レベルのことが悩ましい出題もされます。これに対し、司法試験では、人権の分野から独立させた形で統治の分野が出題される可能性は極めて低いですし、近年は人権選択後の構成レベルのことで悩むような出題もありません。司法試験の憲法論文の対策としては、平成30年~令和2年の過去問の演習・分析・復習を繰り返すことで、㋐違憲審査基準の定立・適用も含めて「違憲審査の基本的な枠組み」を正しく使いこなすようになること、㋑個別法の仕組みを把握する力を鍛えること、㋒問題文のヒントに食らいつき、違憲審査の基本的な枠組みに落とし込む形で問題文のヒントを法的に構成し、その内容を文章化して答案に反映するために必要とされる姿勢・思考力・文章力を鍛えることが一番重要です。従いまして、予備試験過去問は不要でございます。

行政法については、いくつか、司法試験対策として学習しておく必要性が高い問題がありますが、秒速・総まくり2021では、司法試験対策として重要な予備試験過去問の問題及び答案例を取り上げています。従いまして、、秒速・総まくり2021を受講されている方々にとっては、予備試験過去問は不要でございます。

民法・商法・民事訴訟法のうち、商法(のうち、会社法)については、司法試験で予備試験過去問が流用される傾向が強いですから、予備試験過去問までやっておくのが望ましいです。出題の実績・傾向等を踏まえると、平成23年・平成24年・平成26年・平成28年・平成29年あたりが重要であると考えます。

刑法については、予備試験では、事実関係が複雑であり、かつ、検討事項が多いという傾向にあり、近年の司法試験とはだいぶ異なります。従いまして、予備試験過去問は不要でございます。

刑事訴訟法については、予備試験で司法試験過去問が流用される傾向が極めて強い一方で、司法試験で予備試験過去問が流用される傾向は弱いので、予備試験過去問を網羅的にやる必要性はありません。司法試験対策として重要な予備試験過去問も幾つかありますが、そのような予備試験過去問は秒速・総まくり2021で問題・構成例又は答案例を取り上げていますから、総まくり2021を受講される方につきましては、予備試験過去問は不要でございます。

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秒速・過去問攻略講座2021


Q30.司法試験過去問をマスターすれば、どこまでの範囲に対応することができるのでしょうか。他に問題演習をする必要はないと考えても宜しいでしょうか。

司法試験過去問によって対応することができる範囲は、科目によって異なります。

例えば、令和2年司法試験の論文試験であれば、刑事訴訟法は90%、憲法は70%、労働法は65%、刑法は60%、民事訴訟法は50%、商法は45%、行政法は40%、民法は35%、司法試験過去問と対応しています。これまでの出題の実績・傾向等を踏まえると、憲法・行政法・刑事訴訟法は、司法試験過去問をマスターすれば、十分、上位合格の水準に到達します(今年の行政法は、珍しく、司法試験過去問との対応関係が弱い問題でした)。

他の科目については、司法試験過去問だけでは演習・知識の穴が生じてしまいますから、適宜、秒速・総まくりテキスト・論証集といったインプット教材を使ったインプットか、市販演習書等の短文事例問題集を使ったアウトプットにより、司法試験過去問の穴をカバーする必要があります。

なお、上記の通り、司法試験過去問との対応関係が100%に達している科目はありませんが、司法試験論文は素点ベースで50点取ることができれば上位答案に入ることができますから、「司法試験過去問と対応しておらず、かつ、市販演習書等による演習も経験していない問題」が出題されたとしても、合格答案(さらには、上位答案)を書くことができます。司法試験過去問の穴をカバーするためにインプット・アウトプットの幅を広げることもある程度は必要ですが、その一方で、自分が知らない論点や演習を経験したことがない論点が出題された場合であっても合格水準に入る論述をすることができるような受験技術と読解力・思考力・文章力を、司法試験過去問の演習・分析を通じて鍛えておく必要もあります。出題範囲の全てについて事前にインプットした上で演習を経験しておくことは不可能に近いですから、知らない論点・演習を経験したことがない論点でも合格水準に入る論述をするための受験技術と底力を身につけるということは、常に意識して頂きたいと思います。秒速・過去問攻略講座の解説でも、現場思考問題を含めて自分が知らない問題に対処するためのコツ等についてもしっかりとお伝えいたします。

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Q31.司法試験過去問は、全てマスターする必要があるのでしょうか。

司法試験過去問を全てやることは可能ですが、全てマスターすることは不可能に近いと考えます。

年度ごとのランク付けと科目特性を踏まえて、メリハリを付けながら過去問をやるのが望ましいと考えます。

まず、令和1年・2年の司法試験過去問>Aランク過去問>Bランク過去問>Cランク過去問という優先順位で、メリハリ付けをします。原則として、「令和1年・2年」と「Aランク過去問」までは必須であると考えます。初めに「令和1年・2年」からやる意味につきましては、こちらのQ&Aをご覧ください。「Aランク過去 問」については、少なくとも中位答案レベルの答案を再現できるくらいには理解・記憶する必要があります。

次に、「Aランク過去問」の理解・記憶が安定してきたら、あるいは過去問をやっている過程でAランク過去問以外も消化できそうだと思ったら、Bランク過去問の全部又は一部までやりましょう。その際、メリハリ付けの一環として、解答の流れと論点レベルのことだけ復習し、書き方レベルのことは飛ばすという方法もありです。Cランク過去問についても、同様です。

それから、司法試験過去問をどこまでやるべきかは、科目によっても異なります。「科目特性が強く、かつ、司法試験過去問との関連性が強い」行政法・刑事訴訟法については、出来るだけ多くの司法試験過去問をやって頂く必要があると考えます。少なくとも、A・Bランク過去問までは必要であると考えます。憲法については、科目特性が極めて強いため、司法試験過去問の演習・分析をすることは必須であるものの、大部分の事例に共通する実力をしっかりと身につけていれば、演習を経験したことがない事例でも上位答案を書くことができます。大部分の事例に共通する実力とは、違憲審査の基本的な枠組みに関する正しい知識、問題文のヒントを使う姿勢、事案に対するイメージ力、及び文章表現力です。平成30年~令和2年司法試験過去問を何度も繰り返すことで上記4点を磨き、総まくりテキスト又は論証集で重要な判例学説及び人権の定義・保障内容について最低限の知識を身につけておけば、他の年度の過去問をやっていなくても、上位答案を書くこと可能です。民事訴訟法については本試験レベルの出題の角度と深さに耐え得るだけの深い理解と方法論を身につけるために、少なくともAランク過去問はやるべきで、民法・商法・刑法については、総まくりテキスト又は論証集でしっかりとインプットをしておけば、Aランク過去問の一部だけでも上位答案を目指すことも可能です。

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Q32.過去問攻略講座を受講する際、1科目ごとに受講するべきでしょうか、それとも、複数科目を同時並行的に受講するべきでしょうか。

試験勉強には、①実力を底上げするための勉強と、②一定水準まで高めた実力を本番で発揮するための勉強があります。

②の勉強には、一定水準まで高めた実力を維持・回復するための勉強(一元化教材の読み込み・演習の反復)と、ミスを回避するための勉強等があります。

過去問攻略講座の1周目は、①の「科目ごとの知識・方法論の水準を底上げする勉強」に位置づけられます。

このように、実力を底上げするための勉強をする段階では、複数科目を同時並行的に学習するよりも、1科目ずつ短期集中で一気に学習した方が効果的です。この段階で複数科目を同時並行的に学習すると、科目ごとの学習が雑になり、知識・方法論が向上・定着しないおそれがあります。

したがって、1周目では、上記の順序に従い、1科目ずつ、過去問攻略講座を受講して頂くことになります。

なお、全国模試や本試験に向けた総復習は、②の「一定水準まで高めた実力を維持・回復するための勉強」に位置づけられるため、総復習の段階では、1週間又は2日に複数科目を同時並行的に勉強したほうが効果的であると考えます。

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Q33.総まくりと過去問攻略講座の双方を受講する場合であっても、総まくりと部分的に重複しそうな過去問攻略講座の「総論講義」も全て受講する必要がありますか。

過去問攻略講座の「総論講義」の大部分が総まくりの抜粋ですから、総まくりと過去問攻略講座の双方を受講する方々につきましては、過去問攻略講座の「総論講義」のうち、総まくりと重複していない箇所だけ受講して頂くことになります。「総論講義」の視聴箇所は、以下の通りです。

  • 「行政法 第1章:設問(及び会議録)で解答の形式・方向性を確認する」
  • 「民法 第1章~第5章」
  • 「商法 第1章:答案の書き方」
  • 「刑法 答案の書き方・問題文の読み方(1~6頁)」
  • 「刑事訴訟法 第1章:ある問題点について多角的に検討させる出題」

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Q34.過去問攻略講座の参考答案には、模範答案と中位答案の2通がありますが、初めから模範答案を目指すべきでしょうか。

模範答案の水準は1位~1桁ですから、これを目指すことができる人はかなり限られると思います。内容を理解し、記憶することができたとしても、分量が多いため、本試験で模範答案レベルの答案を再現することができる人はごく僅かです。分量が多いだけでなく、内容的にも高度なことがけっこう含まれていますから、まずは、100~500番くらいの中位答案から再現できるよう目指して頂くことをお薦めいたします。Aランク過去問で模範答案を目指す余力があるのであれば、その余力は、Bランク・Cランク過去問でも中位答案を目指すことに使って頂いたほうが宜しいかと思います。

中位答案を再現できるとは、過去問と異なる事案でも、同じ論点については、中位答案レベルの論述をすることができることを意味します。そのため、中位答案を表面的に記憶するだけでは足りず、中位答案の背後にある読解・思考のコツや書き方のルールまで身につける必要があります。従いまして、中位答案を再現できるようになるだけでも、相当な勉強量を要します。

中位答案レベルのことを再現することができるようになり、かつ、もう少し答案の水準を上げる余裕があると感じるのであれば、中位答案レベルの自分の合格答案像を可能な範囲で模範答案に近づける、ということになります。

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Q35.司法試験過去問の演習・分析は、新しい年度からやるべきでしょうか。それとも、古い年度からやるべきでしょうか。

司法試験過去問の演習・分析をする目的は、答案作成の感覚を培う・維持するという点を除けば、①自分と本試験の距離及び最新の出題傾向を把握することで、科目ごとに自分が目指すべき理想の答案像を具体化し、今後の勉強の方向性を明らかにすることと、②再度の出題可能性に備えるために知識・方法論を身につけることにあります。

令和3年司法試験合格に向けた勉強の出発点となるのは、令和1年・2年司法試験の論文過去問を通じて、試験と自分を知り、合格するための戦略を立てることです。つまり、㋐「自分と本試験の距離及び最新の出題傾向(難易・範囲・角度・形式)を把握する」 ⇒ ㋑「科目ごとに自分が目指すべき現実的な合格答案像を把握する」 ⇒ ㋒「自分が目指すべき現実的な合格答案像に沿った答案を書けるようになるためには、インプット・アウトプット面において、科目ごとにどういった勉強をすればいいのかを明らかにする(勉強の方向性を明らかにする)」、ということです。そのためには、古い年度の司法試験過去問ではなく、出来るだけ新しい司法試験過去問をやるべきです。従いまして、初めに、令和1年・2年司法試験過去問の答案を作成し、令和1年については「秒速過去問攻略講座2021」により、令和2年については「リアル解答企画」の雑感動画・手書き答案により分析・復習することで、上記の㋐・㋑・㋒の過程を辿ることになります。

次に、②再度の出題可能性に備えるために知識・方法論を身につけるため、古い年度から司法試験過去問の演習・分析をしていきます。頻出分野・論点については、「基本問題⇒応用・難問」という流れで繰り返し出題される傾向にあるため、古い年度からやったほうが知識・方法論を身につけやすいからです。

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Q36.秒速・過去問攻略講座を受講して、模範答案・中位答案を参考にしながら、問題ごとに、自分が目指すべき現実的な合格答案像をイメージし、合格答案像に沿った答案を書くことができるよう、インプット・アウトプットを進めて行くことになると思います。合格水準として、どれくらいの分量が要求されるのでしょうか。

例えば、過去問攻略講座(基本7科目)で取り上げている平成26年司法試験の私の再現答案は、1行26~28文字で平均5枚(5枚目の23行目という意味)です。憲法は5枚+6行、行政法は4枚+6行、民法は5枚+5行、商法は5枚+19行、民事訴訟法は5枚+8行、刑法は5枚+10行、刑事訴訟法は5枚+3行です。これで、公法系は100位/受験者8015人、民事系は200位、刑事系は160位です。私の答案は、1頁あたりの加点密度が高いので(簡潔にまとめ、かつ、解答筋をほとんど外していないため)、平均的な加点密度の答案を前提にすると、1行26~28文字であれば、憲法4.5枚(5枚目の12~13行目という意味)、行政法4枚、民法4枚、商法4.5枚、民事訴訟法3.5枚、刑法5枚、刑事訴訟法5枚で、1000番/受験者3703人くらいに入れます(もちろん、解答筋を外さなければ、300~500番以内にも入れます)。安定して500番以内に入るためには、憲法5枚、行政法4.5枚、民法4.5枚、商法5枚、民事訴訟法4枚、刑法5.5枚、刑事訴訟法5.5枚くらいかと思います。

私の平成26年司法試験労働法の再現答案は、1行31~34文字で、第1問が4枚(4枚目の23行目)、第1問が3枚+5行(4枚目の5行目)で、1位/受験者2466人です。労働法の検討事項の多さは年度によって異なるのですが、令和2年なら、1行26~28文字(分かりやすいように基本7科目の文字数に合わせます)で3枚(3枚目の23行目)書くことができれば、上位10~20%を目指せると思います。

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Q37.秒速・過去問攻略講座を受講する前に、視聴予定の年度の問題をフル起案することになると思います。当該年度の過去問が初見の問題である場合、さらには、司法試験過去問をフル起案するのが初めてである場合であっても、制限時間を2時間に設定するべきでしょうか。それとも、最後まで書き切るまで制限時間を延長するべきでしょうか。

最後まで書き切るまで制限時間を延長すると、例えば5枚しか書けないのに8枚まで書くことになるなど、現実離れした分量の答案を書くことになってしまい、実力からかけ離れた答案作成の感覚が染みついてしまう危険がありますし、適切なメリハリ付けの視点、簡にして要を得た文章を作成する技術等も身につきません。

他方で、制限時間を2時間に設定した結果、最後の設問を丸々書くことができなかったなど、極端な途中答案になってしまうと、書けなかった箇所について適切な分析をすることができません(模範解答と比較するべき自分の答案が存在しないため、自己分析ができない)。そこで、両者のバランスを取ることになります。

制限時間を設定しないで答案を作成すると、緊張感のない状態で、ダラダラと答案を書いてしまいがちです。また、制限時間を設けたほうが、限られた時間内で何とか書くべきことを捻りだそうとして、思考が冴えます。そこで、制限時間を最大2時間30分くらいに設定して、答案を書くことをお薦めいたします。そして、2時間を超えた場合には、どれくらい超えたのかという結果と、超えた原因と向き合い、どうすれば2時間以内に書けるようになるのかについての改善策(今後の答練練習、勉強で意識すること等)も考え、徐々に答案作成時間を2時間に近づけていきます。

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Q38.秒速・過去問攻略講座を受講する前に、視聴予定の年度の問題をフル起案する際、分からない論点・論証について、総まくりテキストや論証集等を参照しながら答案を書いてもいいのでしょうか。それとも、現状把握のために、六法全書をだけを参照しながら答案を書くべきでしょうか。

論文対策としての問題演習には、2つの段階があります。

1段階目が、入門講座終了直後又は入門講座と並行して行う、短文事例問題集を使った問題演習です。この段階における問題演習の目的は、①インプット講座で学んだ知識の使い方(どういった場面でこの条文・論点が問題になるのか等)を確認する、②基礎的な読解・思考のコツを掴む、③全科目に共通する答案の型を身につける(法的三段論法に従った論述形式など)、④科目ごとの書き方の基礎を身につける(刑法では、客観的Tb⇒主観的Tb・・という流れで書く、民法では訴訟物から考え、それに対応する法律要件に即して論じるなど)といったことにあります。この段階では、初めのうちは、制限時間を設けることなく、インプット講座の教材等を参照しながら、答案を書いても構いませんし、むしろそうするべきだと思います。

2段階目は、短文事例問題集を使った問題演習による基礎固めを終えた段階における、司法試験過去問・予備試験過去問を使った問題演習です。過去問を使った問題演習の目的は、⑤出題の傾向・難易及び自分の実力等を確認することを通じて、自分が目指すべき現実的な合格答案像のイメージを掴み、そのために必要な勉強内容を明確にする、⑥①~④による基礎固めを終えていることを前提として、司法試験・予備試験に特有の読解・思考・書き方のコツ、科目・分野単位での読解・思考・書き方をマスターする、長文事例処理に慣れる、応用力を身につける、適切なメリハリ付けをする力を身につける、⑦分野・論点単位での再度の出題可能性に備える(⑥と部分的に重なる)といったことにあります。

2段階目は、インプット講座の教材等を参照する段階ではありません。仮に、参照を要するのであれば、司法試験・予備試験過去問の演習に入るための準備(基礎固め)を終えていないということですから、短文事例問題集を使った問題演習をしたり、秒速・総まくりテキスト又は論証集を使ったインプットをする必要があります。

したがって、司法試験過去問のフル起案をする際には、論法全書だけを参照するようにして頂ければと思います。

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Q39.司法試験の論文対策として、司法試験過去問に加え、予備試験過去問もやるべきでしょうか。仮にやるべきだとして、何年分ほどやればいいでしょうか。

司法試験論文対策として予備試験過去問までやるべきかは、科目によって異なります。

憲法については、予備試験では、統治の分野が正面から出題されることがありますし、人権の分野では人権選択後の構成レベルのことが悩ましい出題もされます。これに対し、司法試験では、人権の分野から独立させた形で統治の分野が出題される可能性は極めて低いですし、近年は人権選択後の構成レベルのことで悩むような出題もありません。司法試験の憲法論文の対策としては、平成30年~令和2年の過去問の演習・分析・復習を繰り返すことで、㋐違憲審査基準の定立・適用も含めて「違憲審査の基本的な枠組み」を正しく使いこなすようになること、㋑個別法の仕組みを把握する力を鍛えること、㋒問題文のヒントに食らいつき、違憲審査の基本的な枠組みに落とし込む形で問題文のヒントを法的に構成し、その内容を文章化して答案に反映するために必要とされる姿勢・思考力・文章力を鍛えることが一番重要です。従いまして、予備試験過去問は不要でございます。

行政法については、いくつか、司法試験対策として学習しておく必要性が高い問題がありますが、秒速・総まくり2021では、司法試験対策として重要な予備試験過去問の問題及び答案例を取り上げています。従いまして、、秒速・総まくり2021を受講されている方々にとっては、予備試験過去問は不要でございます。

民法・商法・民事訴訟法のうち、商法(のうち、会社法)については、司法試験で予備試験過去問が流用される傾向が強いですから、予備試験過去問までやっておくのが望ましいです。出題の実績・傾向等を踏まえると、平成23年・平成24年・平成26年・平成28年・平成29年あたりが重要であると考えます。

刑法については、予備試験では、事実関係が複雑であり、かつ、検討事項が多いという傾向にあり、近年の司法試験とはだいぶ異なります。従いまして、予備試験過去問は不要でございます。

刑事訴訟法については、予備試験で司法試験過去問が流用される傾向が極めて強い一方で、司法試験で予備試験過去問が流用される傾向は弱いので、予備試験過去問を網羅的にやる必要性はありません。司法試験対策として重要な予備試験過去問も幾つかありますが、そのような予備試験過去問は秒速・総まくり2021で問題・構成例又は答案例を取り上げていますから、総まくり2021を受講される方につきましては、予備試験過去問は不要でございます。

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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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