短期間で【民事実務基礎科目】の点数を安定させる勉強法

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短期間で【民事実務基礎科目】の点数を安定させる勉強法

短期間で民事実務基礎科目の点数を安定させるためには、【要件事実論】では深入りをしないで(極論、過去問に絞るのもあり)、少ない知識で答案を書ける【準備書面問題】【文書の成立の真正】のコツを掴むとともに、出題の範囲と角度が限られている【執行・保全】を手堅く抑える(最悪、過去問だけでも良い)という勉強法が効果的だと思います。

【要件事実論】は、出題の中核をなすものですが、基本事項以外では、要件事実の整理を多少間違えても大丈夫ですし、整理の理由については自分なりに実体法上の要件・効果から説明できればなんとかなります。ただし、準備書面問題等で争点を正しく把握するためにも、最低限の対策は必須です。

【準備書面問題】【文書の成立の真正】は、あまり知識を使わない分、文章構成力と文章表現力が重要になってきますが、過去問分析を通じて着眼点と出題パターンごとの書き方を身につければ、文章力不足をある程度補えます。

【執行・保全】は、出題の範囲と角度が限られているので、過去問ベースの勉強で足ります。基本書1冊を通読する必要まではなく、各種の手段の概要(保全なら効果まで)で足ります。分量にして、せいぜい20~30頁程度です。

【法曹倫理】は、平成28年以降一度も出題されていませんが、過去問と主要条文には目を通しておきましょう(どのみち、刑実の対策としてやると思います)。

このように、出題分野ごとの点の取り方と点の取りやすさを把握して、確実性と効率性の高い勉強をすることが重要であると考えます。

 

民事実務基礎科目の出題概要

以下の動画(過去問講座のガイダンス)では、民事実務基礎科目の出題概要とそれを踏まえた勉強法について紹介していますので、是非参考にして頂きたいと思います。

ガイダンスで使用している出題概要をまとめた資料はこちらからダウンロードて頂けます

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講師紹介

加藤 喬 (かとう たかし)

加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
司法試験・予備試験の予備校講師
6歳~中学3年 器械体操
高校1~3年  新体操(長崎インターハイ・個人総合5位)
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
労働法1位・総合39位で司法試験合格(平成26年・受験3回目)
合格後、辰已法律研究所で講師としてデビューし、司法修習後は、オンライン予備校で基本7科目・労働法のインプット講座・過去問講座を担当
2021年5月、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立

執筆
・「受験新報2019年10月号 特集1 合格
 答案を書くための 行政法集中演習」
 (法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
 憲法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 令和元年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成30年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成29年」
 行政法(法学書院)
・「予備試験 論文式 問題と解説 平成23~
 25年」行政法(法学書院)

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