加藤喬の司法試験・予備試験対策ブログ

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法科大学院2年生は令和3年予備試験合格を目指すべきか

令和2年の予備試験の論文に不合格となってしまいました。現在ロースクールの2年生であり、仮に今年の予備試験に合格しても受験時期が早まるというメリットがありません。
そのような状況で今年の予備試験を受験するメリットがあれば教えていただきたいです。そして、仮に予備試験を受けるとした場合は、司法試験の対策を重視しつつ、予備試験の対策をすることになると思います。司法試験過去問は先生の解説を聴きながらじっくり対策し、予備試験対策は足りない論点を別途論証集で確認するような方向がいいのでしょうか。
回答をお願いします。

令和2年予備試験論文式、本当にお疲れさまでした。辛い時期であるとは存じますが、回答を参考にして頂き、前進して頂ければと思います。

予備試験合格を目指すメリットとしては、①司法試験の受験時期が早まる、②進路選択の際に有利になる、③試験対策を意識した勉強をすることができるため知識や勘が鈍らない、といったことが挙げられます。

法科大学院2年生の場合、メリットから①が外れます。

また、現役又は1浪以内で東大・京大といった超上位ローに入学しているのであれば、学内試験の成績や進路によっては、予備試験の合否は進路にあまり影響しないと思います。例えば、現役又は1浪以内で東大・京大ロー、学内成績上位1/4くらいなら、予備試験に合格していなくても、問題なく5大事務所を目指せると思います。さらに、任官任検なら、予備試験の合否はほとんど関係ありません(任官で重視されるのは年齢、司法試験の成績、修習の成績、任検で重視されるのは修習の成績と教官との相性です)。

それから、法科大学院2年生の時点から司法試験対策を意識した勉強をすることができる人にとっては、③のメリットはほとんどありません。むしろ、令和4年司法試験の合格や上位合格を目指すのであれば、今の段階から、司法試験対策を明確に意識した勉強に集中するべきです。予備試験と司法試験とは共通している部分があるものの、異なる部分も多々あるため、令和4年司法試験の合格可能性を合格順位を出来るだけ上げるためには、司法試験対策に集中するのが最も効果的です。予備試験合格を目指す場合、司法試験にはない実務基礎科目や下4法の短答対策までやらなければならないことも踏まえると、尚更です。

予備試験の合否が進路選択にさほど影響しないのであれば、令和4年司法試験の合格可能性及び合格順位を上げるために、司法試験対策に集中して頂き、司法試験過去問は秒速・過去問攻略講座で分析し、司法試験過去問で出題されていない分野論点については別途論証集等で確認する、という勉強法がベストであると考えます。

参考にして頂けますと幸いです。

2021年01月17日
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加藤ゼミナールは、加藤喬講師が代表を務める予備試験・司法試験のオンライン予備校です。

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加藤ゼミナール代表取締役
加藤 喬かとう たかし
加藤ゼミナール代表取締役
弁護士(第二東京弁護士会)
加藤ゼミナール代表
青山学院大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
2014年 労働法1位・総合39位で司法試験合格
2021年 7年間の講師活動を経て、「法曹教育の機会均等」の実現と「真の合格実績」の追求を理念として加藤ゼミナールを設立
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