憲法では、以下の手順に従って、点取りゲーム感覚で問題を処理するのが望ましいです。
実は、憲法は難しいようで、基本7科目の中で一番、処理手順化がしやすい科目です。
少なくとも、合格水準から200~300番前後の水準を目指す場合には、まずは処理手順に従って点取りゲーム感覚で淡々と問題を処理することを試みるべきです。判例の射程など、難しいことは、処理手順に従った問題処理の基本を身に付けた後でやれば足ります。
まずは、①法令違憲か否か、被侵害権利は何かという点から、本問に適用される違憲審査の枠組みを確定します。
例えば、表現の自由を規制する法令の違憲性が問われているのであれば、「保障→制約→人権の性質と制約の態様を考慮して違憲審査基準を定立→目的手段審査による当てはめ」という違憲審査の基本形を使うことになります。
次に、②本問に適用される違憲審査の枠組みで照らしながら問題文を最初から最後まで読んで分析します。
表現の自由を規制する法令の違憲性が問われているのであれば、「保障→制約→人権の性質と制約の態様を考慮して違憲審査基準を定立→目的手段審査による当てはめ」という違憲審査の基本形を使うことになりますから、問題文のヒントを上記枠組みのどこでどう使うのかを意識しながら問題文を読み進めることになります。
このように、本問に適用される違憲審査の枠組みで照らしながら問題文を最初から最後まで分析するためには、問題文を熟読する前に本問に適用される違憲審査の枠組みを確定させるべきです。
そのためには、いきなり問題文を最初から最後まで読むのではなく、
(ア)最初に設問を読み、問題文にもざっと目を通し、「法令違憲か否か、被侵害権利は何か」の2点を確認する
......↓
(イ)上記の分析結果から本問に適用される違憲審査の枠組みを確定する
......↓
(ウ)問題文の最初に戻り、本問に適用される違憲審査の枠組みで照らしながら問題文を熟読する
という流れで問題を処理するべきです。
最後に、③。問題文のヒント、判例・学説などを使って違憲審査の枠組み(=答案の骨組み)に肉付けをしていき、答案の構成を完成させます。
以下は令和2年予備試験「憲法」の問題文と答案構成メモです。令和2年予備試験「憲法」は、上記の処理手順の使い方を訓練するうえで大変有益な問題ですから、是非試して頂きたいです。
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